司法書士おススメのエンディングノート その4

スタンダードエンディングノート 発行会社自分図鑑合同会社 著者吉田健太郎

エンディングノートを購入する際に、著者の肩書をチェックします。それは司法書士特有の チェックポイントかもしれませんが、著者のバックグラウンドがエンディングノートの内容に大きくかかわっているからです。

弁護士や司法書士であれば、法律的に遺産の処理がしやすいような構成に、社会福祉士であれば認知症になったり病院に入院したりしたときに、家族のものが介護しやすいような構成になっているのではないかと思います。

この本の著者は、終活アドバイザー、宅建士、古民家鑑定士、遺品整理士です。個人的には、民間資格での相続業務を携わっている方と弁護士司法書士と差は歴然だと考えておりますので、相続の依頼をされるのであれば、国家資格を所持している○○士にお願いされたが良いと思います。

本の内容ですが、基本的な事項は抑えつつ、「荷物」の欄で荷物の処分を尋ねる部分があります。著者の遺品整理士の経験からきているのでしょうか。

また、個人的に面白いとおもった部分は、「葬儀に呼びたくない人」を記載する欄があることです。葬儀に呼んでほしい人を記載する書籍は多々あれど、呼びたくない人を記載させるのは、初めて見ました。面白いですね。

評価 5段階
文字の大きさ  4 カラーで見やすいです。文字も比較的大きい
わかりやすさ  4 ページ数も少ないので、ある程度分かっている人は良いと思います
オリジナリティ 3 葬儀に呼びたくない人以外は基本的
値段      3 990円プラス税

記載する欄がたくさんあります。内容は初心者向けですが、記載する欄が多く初心者にはハードルが高い部分も。基本的な事項は押さえてあります。

気になる点は、「相続訴訟の内訳をみると、財産1千万円以下の訴訟が全体の32パーセント・・・・」という記載の部分です。正確に言うと、家庭裁判所の司法統計資料によれば、調停や審判など裁判所で争いになった相続案件の件数・割合は、一千万以下が32パーセントであり、訴訟ではなく、調停や審判などなんですよね。。。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする